4チャンネル音声収録と再生 その1
いままでYouTubeでのライブ配信というと自宅から鉄道を映している黒坂ライブカメラと年に数回のイベント中継だったけど、なかなか音声の方には手がつけられず、臨場感ある音を再現したいという気持ちはあった。
今回、トキノマで新しいインスタレーションを行うため、地域の方々のお話を録音し、会場で流すという企画が持ち上がり参加させていただくことになったので、せっかく収録するならステレオではなく、より臨場感のある4ch再生を行いたいと考えた。
手持ちの機材にzoom H3-VRという360度VR録音ができる機材があるのでこれを使い収録、会場である教室の四隅にスピーカーを設置し4ch再生をしようと考えた。

小学生の頃「生録(ナマロク)」というのが流行った。テープレコーダーを持って山河に行って自然の音を録音して楽しもうというもの。当時の録音機はデカく、ラジカセの前身みたいなやつでマイクもしょぼくて大した音は取れなかったけど「山へ出かけて音を録ろう!」というキャッチフレーズにワクワクしたもんだった。自宅そばの伯備線には蒸気機関車も走ってたから何度も撮りに行ったっけ、あの音源はどこ行ったかな・・・?

機関車とともに話が脱線したけど、ともかくH3-VRは素晴らしい録音機材だ。
生録ブームのときに話題になった「バイノーラル」録音の他にもっと進化した「Ambisonics(アンビソニックス)」というモードで録音できる。バイノーラルは人間の耳の位置をシュミレートしているのでヘッドホンでの再生しかできないが、アンビソニックスは仮想空間に360度処理してリアルな方向性が再現できる方式。
今回は日野町の「おしどりグループ」の談話をこの方式で録音してみた。
話者は4名、中央にH3-VRを置いて囲んでもらうことで水平方向に音源が並ぶ感じ。
録音は簡単で、「AmbiXモード」で録音するだけ。
面倒なのはここから。
音声の編集だけなら色々なツールでできるけど、Ambisonics方式で出力できる「REAPER」というアプリで編集後、再生環境を模した空間設計を行ってからファイルにレンダリング出力という手順が必要。


これをレンダリングしてようやく音声ファイルが出来上がる。